今おきている様々な問題

水芭蕉の花の咲く湿原、雄大な山、自然のままの姿に魅かれて多くの人々が 尾瀬を訪れます。今のままの尾瀬を10年後20年後も残すことは出来るのでしょうか? 


 入山者の数

~ オーバーユース問題 ~
入山者数は1996年(H8) の約65万人を最高に、一旦減少しましたが、 2011年(H23)が約28万人、2013年(H25) が34万人と増加傾向にあります。
オーバーユースによる影響はさまざまな面でひずみとなって現れています。

  • 登山道脇の植生の踏みつけ
  • 登山道拡幅
  • 盗掘
  • 人や物資の往来による植物種子の付着から外来種の侵入
  • 尾瀬固有種への被圧、固有種の衰退
  • トイレがない至仏山のし尿処理問題

入山者数グラフ

ゴミ問題

「ゴミ持ち帰り運動」の発祥の地である尾瀬。しかし過去に捨てられた大量のゴミが地中に埋まったまま50年以上たちます。
2002年(H14) には不法投棄による有罪判決事件も起きています。 ゴミからは乾電池や有害な重金属が溶け出して、沢や湿原に流れ込んでいるを指摘されています。

ゴミ

シカ問題

暖冬、小雪傾向により1980年代後半より尾瀬にも食草を求め シカが入り込むようになりました。 近頃は尾瀬で越冬するグループも出始めたようです。
食害に加えて 自分の体についたダニを落とすために湿原でドロ浴びをします。 シカは 一年で1ミリ程度しか成長できない高層湿原の泥炭層を、30cmから40cm掘り返してヌタ場を作ります。 30cmとは泥炭層形成の300年分の蓄積であり、回復までには膨大な時間が必要になります。

シカにより荒らされた湿原

尾瀬自然保護ネットワークは この問題を解決するために 尾瀬インタープリター(自然保護指導員) の育成に力を入れています。