装備と準備

<無理のない計画を立てましょう>

 尾瀬ヶ原や尾瀬沼は2000m級の山々の稜線内という場所にあります・・・ 尾瀬は 多くの高い山々(至仏山2228m ・ 八海山1811m ・ 景鶴山2004m ・与作岳1933m ・ 燧ケ岳 ひうちがたけ2356m ・皿伏山1917m ・ 白尾山2003m などの)に囲まれた盆地状に成っているのです。
つまり尾瀬ヶ原や尾瀬沼の自然に触れるにはそれなりの高さの峠を越えなければたどり着けないのです…

入山口によっては 下りだけというルートも有りますが 同じ場所に戻るなら 必ず帰りは登らなければいけない・・・と言う事を忘れないで下さいね・・・
行きばかりではなく、帰りの体力を残して歩くように心掛けて下さい。

 尾瀬は高層湿原で有る事からも 判る様に・・・湿原の植物は 雨水や残雪に頼らなければ育たない場所なのです・・・
言い替えると 雨や雪が非常に多い土地であるからこそ・・・尾瀬の湿原が存在しているのですね。

 

<山での行動 >
山の天気は変わりやすいものです。。。出来るだけ朝早くに出発して、遅くとも午後3時ごろ迄には 下山または目的の山小屋には着くように行動しましょう・・・ また、尾瀬ヶ原から見える燧ヶ岳(ひうちがたけ)や至仏山 景鶴山などは、は楽に登れそうに見えますが、実は2000mを越す山なのです、周りには 標高の高い山ばかりなのです・・・ですから 夏とは言えども 朝夕は結構 冷え込みます・・・自分の体力や・登山経験などに合わせた、無理のない行動を計画いたしましょう。。。

 

<服装・防寒>
 アブやブユや蜂などのにさされたり・・・また、枝や岩で思わぬ ケガなどをする事がよく有りますので・・・出来るだけ長袖・長ズボン 帽子などを着用で 行動しましょう。 そして 靴は 登山用 または トレッキングシューズ の様な 底のしっかりした靴 をお薦め致します・・・スニーカーやパンプスやサンダルなどは 絶対にやめましょう・・・また、荷物は・・・なるべく リュックを背負い、両手はいつも空ている様にしましょう。山での注意 – 雨・雷一日に一度(多くの場合夕方)は雨が 必ず降ると思っていて下さいね・・・
かならず雨具の用意をして行きましょう・・・雨に濡れると尾瀬のような高所では、とても寒い思いをするものですよ・・・
楽しい思い出と共に、風邪ひいて 持ち帰ることの無いようにしましょうね!。
 尾瀬の様な 高所では雨は上からばかりでなく、横からも吹き付ける事があり有ります・・・
雨具は傘だけではなく、上下セットのレインスーツなどがお薦めです、 特にゴアテックス製などはお薦めです。
 山道を歩く為の基本としては 両手は常に空いた状態でいる (荷物を手に持たない)
ように心掛けましょう・・・
ころんだ時などには 両手が空いているか いないかでは怪我の度合がかわってきますよ。 夏の尾瀬では 毎日のように夕立が降りますが、夕立が降ると急に温度が下がります・・・たとえ 朝晴れていても 雨具( 傘やレインジャケット レスキューシート) や 防寒具は (薄手のダウン などの用意もされていると、 もしもの時には良いですよ) 必ず用意して出かけましょう・・・  また 行動中に雷雨にあったら、すぐ近くの山小屋か森林の中に避難しましょう。

ベストシーズン

尾瀬は5月~11月がもっとも美しくまた行動しやすい季節です。 それぞれどの季節も違った良さがあります。

長い冬から目覚めたように動き出す季節です。 5月下中から6月には多くのハイカーのお目当てであるミスバショウやリュウキンカが咲く美しい風景を見ることができるでしょう。

夏は最も人気のある季節です、それに加えて天候も良く、気持ちの良い気候は人々を尾瀬へと向かわせます。特に夏の代表格のニッコウキスゲが咲く7~8月は最も美しい風景です。 トンボやチョウも活発になり乱舞する光景がみられるでしょう。

足早にやってきます。8月下旬には草紅葉がはじまり、森ではナナカマドやカエデが赤く燃えダケカンバやブナの黄色が彩る風景を見ることが出来るでしょう。初雪の便りは9月下旬から届きます。

白一色の世界に包まれます。積雪は3m近く、気温は氷点下30℃になる凍てつく世界です。春の訪れまで人を寄せ付けない世界に変わります。

 

おすすめコース

<日帰りコース>

  1. 初心者トレッキングコース《ほぼ平坦な道》

    鳩待峠 ⇔ 山ノ鼻 ⇔ 牛首分岐 ⇔ ヨッピつり橋 ⇔ 竜宮十字路

    約6時間 総距離:約16km

  2. 初心者トレッキングコース《比較的歩きやすい山道》

    大清水 ⇔ 一ノ瀬 ⇔ 三平峠 ⇔ 三平下 ⇔ 尾瀬沼 ⇔ 大江湿原

    約6時間 総距離:約22km

  3. 初心者トレッキングコース《山登り有 初心者はベテランと》

    鳩待峠 ⇔ 山ノ鼻 ⇔ 研究見本園 ⇔ 至仏山 ⇔ 小至仏山 ⇔ オヤマ沢田代 ⇔ 鳩待峠

    約5時間 総距離:約11km

<宿泊コース>

  1. 尾瀬らくらくウォーキング《1泊2日》
    昼に鳩待峠に到着して至仏山に泊まるゆったりプラン。

    鳩待峠 ⇔  至仏山荘 ⇔  見本園 ⇔  牛首分岐

    約2時間半 総距離:約7km

  2. 尾瀬ヶ原トレッキング《1泊2日》 地塘に映る燧ケ岳を眺め、多くの花々を楽しむ魅力的なルート。

    鳩待山荘 ⇔  山ノ鼻 ⇔  牛首分岐 ⇔  ヨッピ吊橋  ⇔ 東電小屋

    約6時間10分  総距離:約20km

  3. 尾瀬横断トレッキング《2泊3日》 尾瀬の多彩な魅力を満喫するルート。

    鳩待峠  ⇔ 牛首分岐 ⇔  元湯山荘 ⇔  三条ノ滝  ⇔ 沼尻 ⇔  尾瀬沼山荘 ⇔  大清水

    約13時間20分 総距離:約28km


ビジターセンター
尾瀬沼ビジターセンター
  • 開館時期:5月中旬 ~ 10月下旬(開館期間中は休館日なし
  • 開館時間:7:30 - 16:00
尾瀬山の鼻ビジターセンター
  • 開館時期:5月中旬 ~ 10月下旬(開館期間中は休館日なし)
  • 開館時間:7:30 - 18:00(窓口案内は16:00まで)