マナー&ルール

木道を歩きましょう

毎年、枯れた植物が寒さのため完全に腐りきらずに泥炭という形で段々高く積み重なってできたのが高層湿原です・・・尾瀬の高層湿原は1年に1mmづつ高くなっているそうです 随分と時間が掛かりますね・・・湿原の表面は生きたミズゴケによって覆われています。
尾瀬のような高層湿原では 水を貯えてくれるミズゴケが生育しているからこそ、ほかの美しい高山植物達が花を咲かせてくれると言っても過言ではありません。
また、ミズゴケは湿原の表面を覆うことによって、泥炭が流れることを食い止める役割も担っています・・・このミズゴケは踏みつけには大変弱く そして成長が遅いのです、 一度枯れると復元は容易ではありません。
木道を外れて ミスゴケを踏みつぶす事を繰り返すと、ミズゴケが枯れ、ミズゴケの下にある泥炭が雨水により流されてしまいます。

この様な事から 木道を歩いて頂きたいのです・・・自分達で この自然を残そうと 思って下さい・・・

 

ゴミは持ち帰りましょう

「ゴミ持ち帰り運動」 という言葉を聞いた事が有りますか?・・・「ゴミ持ち帰り運動」とは、自分で出したゴミは、持ち込んだ場所に置いて帰るのではなく 自宅まで持ち帰り始末をしましょうという全国的な運動です・・・
尾瀬は大自然の 山の中に在るのですから 当然 ごみ箱の用意は有りません・・・
自分で出したゴミは 美しい大自然の尾瀬に隠して帰るのではなく・・・自宅まで持ち帰って下さいね!。

また、帰りのバスの中に置いて帰る人がひじょうに多いのですが、自分のマナーの悪さと 育ちの悪さが出るのです バスの中はゴミ箱でも 有りません・・・
マイカーの通行規制期間中のシャトルバスの中に置き去りにされるゴミの量が多い様です・・・バスが停まるたびに運転手さんがバスの中を掃除しています・・・申し訳ないですよね!。
山の危険な区間、私達を運んでくれ運転手さんに迷惑をかけない為にも、バスの中にゴミを置いていく事の無い様に いたしましょう。

「ゴミ持ち帰り運動」の発祥の地は 尾瀬なのです・・・発祥の地でこの運動が守られないと、尾瀬意外の他の地域で行われている 同じ運動にも影響が出ます。

日本の素晴らしい景観を守り、いつまでも 誰もが 楽しむ事が出来る様に・・・尾瀬での運動にご協力下さい。

自分が訪れた時だけ 美しければ良いというものでは有りませんよね!・・・次に訪れる尾瀬を愛する人や 初めて尾瀬に来られる方の為、または 自分がまた来た時にも 美しい大自然の尾瀬に出会うためにも、ゴミは家まで持ち帰りましょう。

持ち帰れるのは美しい思い出だけ

尾瀬国立公園は 栃木県の日光国立公園の隣りに位置して 新潟県 福島県 群馬県に囲まれています。  国立公園とは、日本を代表する自然の風景地として国が指定し、管理する公園です・・・しかも尾瀬地区は自然公園法によって特別保護地区 (行為等が厳しく制限されます)と、文化財保護法で特別天然記念物 (破壊等が厳しく禁止されます) に指定されています・・・植物、昆虫、動物を持ち帰る事は出来ないのです。

また、小さな石や 枯れ枝、枯れ木、枯れ葉でさえ、移動する事もしては いけない場所なのです・・・植物が枯れていても、それは次に育つ植物の為に有るものです。
枯れたものだから、落ちているものだからといって移動してしまうと、微妙な自然のバランスが崩れてしまうと言う事を忘れないで下さい。持ち帰るものは美しい思い出にしましょう・・・忘れたくないものは写真に撮る、スケッチする事にしましょうね。

ペット

ペットを一緒に連れて 尾瀬に入るのもやめましょう・・・当然の事です。

尾瀬には、そこで暮らす動物たちがいます・・・ペットを持ち込む事で 動物達の生活も変わってしまうのです・・・今は シカ 鹿での被害 が 酷い状態になりつつ有りますので ・・・ましてやペットの同伴はダメですよ!。

携帯電話

自然を観察しながら 歩こうとする人は・・・普通のコースタイムの1.5倍~2倍くらいの時間を 予定しておきましょう・・・ 思いの外 結構な時間を取ってしまいますから!。。。

尾瀬では・・・携帯電話は使用出来ませんので、電源をお切りになって下さい・・・ 山小屋などには 緊急用に衛星電話は有ります・・・

自然保護の観点から 携帯電話基地局の設置は されないので 使用が出来ないのです。。。

公衆トイレ

公衆トイレは山小屋の存在する場所に設置されている。チップ制が採用され、使用料(1回100円程度、沼尻では200円)を入口の箱に投入するというようなシステムになっています。